このワクチンは経口生ワクチンです。2回の接種によって、感染しても重症にならず、また、ロタリックス内用液に含まれるタイプ(G1)以外のロタウイルス(G2、3、4、9)の感染に対しても予防効果が認められています。
予防効果は少なくとも3年間は持続することが確認されています。ロタウイルス以外の胃腸炎の予防効果はありません。また、他のワクチンと同様に、接種したすべての人に予防効果が認められるわけではありません。
ポリオの生ワクチンと同様に下痢をしていると接種することができません。
ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児に多く起こるウイルス性の胃腸炎で、衛生状態に関係なく世界各地で感染がみられます。
ロタウイルス胃腸炎の多くは突然の嘔吐に続き、白っぽい水のような下痢を起こします。発熱を伴うこともあり、回復には1週間ほどかかります。また、ほとんどの場合は特に治療を行わなくても回復しますが、時に、脱水、腎不全、脳炎・脳症などを合併することがあり、症状が重く脱水が強い場合は入院が必要となることがあります。
発症は冬~春に多く、生後3~24ヶ月の乳幼児に起こりますが、ピークは生後7~15ヶ月です。生後3ヶ月までは母親にもらった免疫によって感染しても症状が出ないか、軽く済みますが、生後3ヶ月以降に初めて感染すると重症化しやすくなります。
実際に小児急性胃腸炎重症胃腸炎の原因の第一位で、受診した人の10人に1人が入院するという報告もあります。
腸重積と思われる症状(ぐずったり、泣きと不機嫌を繰り返す、顔色が悪い、繰り返して起こる嘔吐、イチゴジャムのような血便、お腹のはりなど)がみられた場合には速やかに医師の診察を受けて下さい。
海外の報告では初回接種から31日間は腸重積のリスクが増加する可能性があるとされており、ほとんどの腸重積の発症例は、初回接種から7日間に報告されています。特にこの期間は健康状態の観察を十分に行って下さい。
ワクチン接種後1週間程度は便中にウイルスが排泄されますが、排泄されたウイルスによって胃腸炎を発症する可能性は低いことが確認されています。念のため、おむつ交換後には手洗いをするなど注意して下さい。
特に、ご家族の中に免疫系に異常のある方がいる場合には、手洗いを徹底して下さい。









