はじめに

Evidence based Medicine (EBM)と言う言葉を聞いたことがありますか?日本語では「根拠に基づいた医療」と訳されることが多いと思います。「良心的に、明確に、分別を持って、最新最良の医学知見を用いる」(“conscientious, explicit, and judicious use of current best evidence”) 医療のあり方をさします 。このEBMに基づき多くの病気に対してガイドラインが作成されています。「いろいろな病気とその治療」には主にこれらのガイドラインに沿った最新の考え方を記載しました。例えば、黄緑の鼻水が昨日から出てきたとしましょう。ある医院Aでは抗生剤がでました。もう一つの医院Bでは鼻を吸うだけでした。どちらも5日目にはよくなりました。A医院に行ったお母様もお薬が効いたと思うでしょう。しかし、実際はお薬が無くても良くなったのです。副鼻腔炎には「10日間ルール」というものがあります。10日鼻汁が続いていなければ、抗生剤を使用しても使用しなくても結果には変わりが無いというものです。勿論、一部の方はお薬が効いて良くなる方もいるのですが、それはほんのわずかな方のみです。当院ではできるだけEBMに基づいた最新の考え方で診療することを心がけております。熱が出たら抗生剤、嘔吐には吐き気止めの座薬、点滴を希望されるかもしれません。しかし、多くの場合これらは必要ありません。肺炎でもほとんどの場合抗生剤はいらないのです。もしかしたら、ご家族の方には不満かもしれません。その時はちゃんとご説明させて頂きます。ご家族の方に信頼されるだけでなく、近隣の病院から「津田のところならだいじょうぶだ。」と他の医師からも信頼されることが大切だと心がけています。正しい医療を行うために日々努力いたしますので、当院の診療理念をご理解頂ければ幸いです。

【夏かぜ】

文字通り夏にはやる風邪のことを言います。代表的なものとしては手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)などがあります。ここではこの3つの病気についてお話ししたいと思います。

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【熱性痙攣】

主に生後6?60ヶ月までの乳幼児期に起こります。通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患(けいれん性、非けいれん性を含む)で、髄膜炎などの中枢性神経感染症、代謝異常、その他の明らかな発作の原因がみられないもので、てんかんの既往のあるものは除外されます。

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【熱中症】

高温環境で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調節機能が破綻することにより発症する障害の総称です。重症化すると死に至ることもあります。しかし、正しい予防法、応急処置を知っていれば防ぐことや救命することができます。

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【溶連菌感染症】

おもにA群溶血性連鎖球菌という細菌による感染症です。その他にもB群溶連菌によるものがありますが、ここではA群のみをお話しします。

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【RSウイルス感染症】

RS(Respiratory Syncytial)ウイルスは、乳幼児の呼吸器感染症の主要な病原ウイルスです。毎年、12月?2月頃をピークに秋から春先に流行します。2歳頃までにほとんど全ての子どもが感染し、通常は一般的なカゼ症状を呈し数日で回復しますが、早産児や心臓病などの持病を持つ子どもや、2歳以下の一部の子どもは重症化します。つまり、ほとんどのこどもは心配がないと言うことです。同じ園でRSの子がいて、熱が出たり咳をしたからと言って、また、2歳以上の普通の子どもはまず重症化しませんので検査は不要です。

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【感染性胃腸炎】

微生物(細菌,ウイルス,原虫など)の経口感染によって起こり、下痢や悪心,嘔吐、時に腹痛,発熱などの症状をきたす疾患群を指します。汚染された水や食物の飲食を介した食中毒として起こる場合や、集団発生する場合もあります。

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【インフルエンザ】

インフルエンザというウイルスによる感染症で流行性感冒(流感)とも呼ばれます。16世紀に冬に流行し春先に収束するこの病気が星やその他の環境に影響することにより起こるのではないかと考えられ、影響するというインフルエンスから名付けられました。

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【マイコプラズマ感染症】

マイコプラズマと言う細菌にはいろいろ種類がありますが、ここでは肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumonia)についてのみお話しいたします。

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【便秘】

なんらかの原因によって排便回数や便の量が減った(便が滞った状態)、または排便するのに努力や苦痛をともなう(便が出にくい状態)状態のことです。ちなみに便秘により腹痛や腹部の不快感、不安、または排便する際の痛みや出血があり治療が必要な場合を「便秘症」とよびます。

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【ヒトメタニューモウイルス感染症】

hMPVは風邪の原因の一つです。大部分は風邪で終わりますが、乳幼児や高齢者では重症化して気管支炎、細気管支炎や肺炎などを起こすことがあります。この点はRSウイルス感染症と一緒です。生後6ヶ月頃から感染して、2歳までに50%、10歳までにほぼ全員が感染し、その後も繰り返し感染することが知られています。

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【風邪】

一般的に風邪とは「咽頭炎」や「感冒」などと呼ばれています。定義ははっきりとしたものはありませんが、2011年小児呼吸器感染症診療ガイドラインによれば、「鼻汁と鼻閉が主症状のウイルス性疾患で、筋肉痛などの全身症状がなく、熱はないか、あっても軽度なものを指す。鼻炎と言われるが、より正確には鼻副鼻腔炎である」と定義されています。

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【咳】

咳とは「強制的、反射的に突然起こる気道からの空気の漏出」となっています。気道から痰や異物を出そうとする体の防衛反応です。ですから、咳は必ずしも止める必要はないのです。

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【アトピー性皮膚炎】

日本皮膚科学会によれば「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ。」と定義されています。アトピー素因とは、アレルギー疾患の家族歴・既往歴の存在、またはIgE抗体を産生しやすい素因のことを指しています。

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【アレルギー性鼻炎と花粉症】

鼻粘膜のアレルギー反応で、原則的には発作性反復性のくしゃみ、鼻水(水様性)、鼻づまりを主な症状とします。
花粉症は花粉を抗原(アレルギーの原因物質)とするアレルギー性鼻炎で、代表的なものに春のスギ花粉症があります。夏はイネ科の植物、秋にはブタクサなどの花粉症もあります。

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【食物アレルギー】

食物アレルギー診療ガイドライン2016では「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」とされています。

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【気管支喘息】

「喘息は、発作性に起こる気道狭窄によって、喘鳴や呼気延長、呼吸困難を繰り返す疾患である。」と定義されています。つまり、気管粘膜の慢性の炎症がもとで、急に気管支が細くなり呼吸が苦しくなる発作を繰り返すアレルギー性の病気です。

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【ロタウイルス胃腸炎】

ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児に多く起こるウイルス性の胃腸炎で、衛生状態に関係なく世界各地で感染がみられます。ほとんどの場合は治療を行わなくても回復しますが、症状が重く脱水が強い場合は入院が必要となることがあります。

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【読字障害(ディスレキシア)】

読字障害は字を読むことが困難な障害で、治療可能な発達障害です。学習障害(LD)の一つとされ、日本では「読み書き困難症」などと呼ばれることがあります。

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【ADHD(注意欠陥多動性障害)】

ADHDの主な症状は、不注意、多動性、衝動性の3つです。治療薬のコンサータ(メチルフェニデート)は登録医しか処方ができません。当院ではコンサータの登録医であることから、ADHDと診断がつき、投薬されている方をADHD-RSを用いてフォローをいたします。

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【貧血】

貧血とは血液が薄くなった状態を言います。子どもの場合、1歳までと思春期に多くみられます。乳幼児の貧血は脳の発育にも影響を及ぼすことがあり、大変重要です。

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【鉄欠乏性貧血】

鉄欠乏性貧血は貧血の原因で最も多いもので、鉄の摂取が不十分であったり、成長により必要量が増加したり、出血や鉄の吸収不全などが原因で生じます。乳幼児早期の鉄欠乏性貧血は脳の発育にも影響する可能性があるので治療が必要です。

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【急性副鼻腔炎】

多くの人が風邪をひくと鼻水、くしゃみ、発熱、咳などが出ますが、これらの症状は自然となくなります。しかし、8つの副鼻腔のいずれがにある鼻汁や膿がうまく出せずに溜まり炎症が悪化してしまと副鼻腔炎になってしまいます。

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【中耳炎】

中耳炎とは、中耳に炎症がある状態です。多くの場合は咽の微生物(細菌、ウイルスなど)が耳管を通って(血液を介して生ずることもあります)中耳に炎症を起こします。耳管の傾斜が緩やかな2歳未満に好発する傾向があります。

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【アデノウイルス感染症】

アデノウイルスはいろいろな臓器に感染するウイルスで、50以上の型があることが知られています。そのためアデノウイルスに感染したとしても、型の違うアデノウイルスに再び感染することもあります。

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【思春期早発症・遅発症】

性成熟が早期にあらわれた結果、成長とのバランスが崩れ障害が生じます。思春期遅発症とは、男児では14歳までに精巣容量の増大がない場合、女児の場合は13歳までに胸の膨らみが出現しない場合をいいます。

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