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診療案内 ヒトメタニューモウイルス(hMPV)感染症

【ヒトメタニューモウイルス(hMPV)感染症とは】

ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は風邪の原因の一つです。大部分は風邪で終わりますが、乳幼児や高齢者では重症化して気管支炎、細気管支炎や肺炎などを起こすことがあります。この点はRSウイルス感染症と一緒です。生後6ヶ月頃から感染して、2歳までに50%、10歳までにほぼ全員が感染し、その後も繰り返し感染することが知られています。

 

【感染様式】

くしゃみや咳による飛沫感染とウイルスのついた手や鼻に触ってうつる接触感染で広がります。

 

【症状】

通常は咳、鼻水、熱などの風邪の症状で終わりますが一部の子供では細気管支炎、肺炎、気管支喘息の悪化、クループ様の症状を呈します。成人の慢性閉塞性肺疾患(COPD)をお持ちの方も症状が悪化することがあります。症状としてはRSウイルスと似ていますが、季節が異なること、好発年齢がRSウイルスでは1歳未満に比べてhMPVは1歳以上であることが多いとされています。

 

【潜伏期】

多くは3〜5日です。一年を通して流行しますが特に3月〜6月の春に多くなる傾向があります。

 

【合併症】

20%に中耳炎を認めると言います。年齢が低いほど合併症は高くなります。

 

【診断】

迅速診断がありますが、保険の適応は6歳未満です。
インフルエンザと同様にお鼻に綿棒を入れる検査です。

 

【治療】

hMPVに効く特効薬はありません。症状を楽にするための対処療法を行います。しかし、悪化してしまうと入院することもあります。対処療法としては熱をさげる薬や咳のお薬が出ることもあります。鼻水に関してはお薬が効くことは少ないので(風邪一般に言えることです)、吸ってあげることが一番良いとされています。

 

【RSV, hMPV, PIV(パラインフルエンザ)の比較】

RSV, hMPV, PIV(パラインフルエンザ)の比較

 

【登園基準】

決まっていませんが、熱もなく元気で激しい咳がなければ登園できると考えます。

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