【アデノウイルス】

アデノウイルスはいろいろな臓器に感染するウイルスで、50以上の型があることが知られています。そのためアデノウイルスに感染したとしても、型の違うアデノウイルスに再び感染することもあります。
など

【臨床症状】

色々な臓器に感染するため、その症状は多彩です。もっとも一般的な感染臓器は上気道です。その結果として咽頭炎、扁桃炎、中耳炎、咽頭結膜熱などになります。
年齢が低い子や、免疫不全状態の人(先天性免疫不全や、免疫抑制剤を飲んでいる方)では生命に関わる肺炎、肝炎、髄膜炎、脳炎になることもあります。また、時に百日咳様の症状を呈したり、クループ、細気管支炎、肺炎、出血性膀胱炎の原因にもなります。
目に感染するタイプでは濾胞様結膜炎、流行性角結膜炎をおこします。
腸に感染し胃腸炎を起こすこともよくあります。

【感染様式】

飛沫感染ですが感染力が強いので流行します。胃腸炎の場合は糞口感染もあります。

【潜伏期】

呼吸器に感染するタイプでは2〜14日、胃腸炎タイプでは3〜10日と言われています。

【検査】

咽、眼瞼結膜、便からの迅速検査があります。100%の感度ではありません。つ剤、抗精神病薬、抗てんかん薬などが処方されることがあります。

【治療】

原則、対処療法しかありません。熱に対しては必要に応じて解熱剤、結膜に対しては抗菌剤とステロイドの点眼を行います。

【予防】

アルコール系の消毒効果は弱く、次亜塩素酸ソーダが有効です。

【参考にした文献】

Red Book: American Academy of Pediatrics