とびひ(伝染性膿痂疹)

【とびひとは】
黄色ブドウ球菌あるいは溶血性レンサ球菌による皮膚表層の細菌感染症です。時に抗生剤に抵抗するMRSAが原因になることがあります。
【症状】
みずぶくれになるタイプとかさぶたを伴うタイプがあります。みずぶくれになるタイプは簡単に破れて赤くなり、周りに鱗屑(皮膚の表面の角質細胞が、細かくはがれ落ちたもの)を伴います。全身症状はともないません。夏に多い病気です。
【感染様式】
接触感染です。直接触れることにより他人に感染します。また、ひっかくことにより自分自身で広げてしまいます。
【診断】
臨床所見(見た目)で診断します。溶連菌によるとびひが疑われた時には迅速診断を行うことがあります。
【治療】
抗生剤の軟膏を塗布します。広範囲にいくつも広がっている時には経口抗生剤(セフェム系)を飲んでいただきます。
【経過】
48時間以内に治療効果が出ない場合にはMRSAによる可能性が高いので、培養をしたり、その他の抗生剤に変更します。
【合併症】
一般的ではありませんが、腎炎を起こすタイプの溶連菌のときは気をつけなければなりません。
【登園基準】
病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。完全にかさぶたになり乾くまではプールは入れません。
【参考にした本】
米国小児科学会編集 最新小児皮膚科疾患ガイド 日本小児医事出版社
Red Book 2015 American Academy of Pediatrics