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診療案内 水いぼ(伝染性軟属種)

【みずいぼとは】

ポックスウイルスによる皮膚の感染症です。ヒトにだけ感染します。

 

【症状】

通常は無症状です。
しかし、アトピー性皮膚炎や乾燥肌にできやすいことから掻いてしまい、イボの周囲が赤くなることがあります(軟属種皮膚炎)。

 

【感染様式】

接触感染です。
直接触れることにより他人に感染します。また、ひっかくことにより自分自身で広げてしまいます。

 

【潜伏期】

2〜7週間ですが、6ヶ月であることもあります。
一度治癒したと思っても、まだ潜んでいて出てくることがあります。

 

【診断】

臨床像から判断します。
通常丘疹(盛り上がった湿疹)でドーム状を呈し、中心にお臍のような小さな穴(臍窩)を認めることが多いです。

 

【経過】

放置していても数ヶ月から数年で消失します。
治癒までの平均期間は13ヶ月という報告があります。

 

【治療】

決まった治療法はありません。
皮膚科の先生はピンセットで取ることをよくします。痛みを伴うので事前に麻酔のテープ(ペンレスなど)を貼って痛みを和らげるように工夫します。
小児科では取ることはあまりせず、経過を見ることが多いです。
その他に、漢方の「はと麦」を飲ませたりすることがあります。一部の施設では硝酸銀で焼くことをします。この方法は痛みを伴わないようですが、準備が大変なので一般的ではありません。
以前はカンタリジンというものをつけることで治療していたようです。痛みを伴わない治療法でしたが、現在は医薬品としては削除されています。また、この化合物を含むものは劇薬として指定されています。

 

【登園基準】

プールなどの肌の触れ合う場ではタオルや水着、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの 配慮が必要です。
この疾患のために、保育園、幼稚園、学校を休む必要はありません。

 

【参考にした本】

米国小児科学会編集 最新小児皮膚科疾患ガイド 日本小児医事出版社
Red Book 2015 American Academy of Pediatrics

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